その他
本作の主人公、内山昂輝(原田巧役)・畠中祐(永倉豪役)が本作の魅力について語る対談公開!
主役の原田巧を演じる内山昂輝と、巧とバッテリーを組むもう一人の主人公の永倉豪を演じる畠中祐の二人が、本日の放送を前に作品の魅力を語ってくれました。
―作品を読んだ感想はいかがでしたか。
内山昂輝:
家にハードカバーの原作があり、子供の頃に読んだ覚えがあるのですが、アニメへの出演が決まり、改めて読み返してみるとこんな物語だったんだと新鮮に感じました。
野球小説というイメージがあったのですが、思春期の少年たちが持つナイーブな心情が細かく描かれていて、驚くとともに興味深く感じられました。
畠中祐:
僕は、『バッテリー』という作品にふれるのは、今回が初めてでした。作品を読む前は野球小説というイメージをもっていたのですが、実際に読んでみると野球の試合よりも、この頃の青年が持つ身体感覚や、強い衝動にかられる様子、体に収まりきらない感覚が細かく描写されていると感じました。描写が素晴らしかったので、どうやって自分の中に落とし込んでいくか、
読みながら悩みました。
―演じるキャラクターはどんな人物でしょうか。
内山:
巧は、天才野球少年で人をひきつける魅力を持っている孤高の存在です。プライドの高い性格で、監督や先輩が求める暗黙の了解のような、無意味な決まり事には疑問を感じて反抗する人です。そういう気持ちには共感ができて、感情移入しやすかったです。
畠中:
豪は、小学校の頃から巧のことを知っていて、中学でバッテリーを組むことになり、彼の投げるボールに魅了されて、振り回されていくキャラクターです。本当は、将来に向けての勉強をやらなきゃいけない時期なのですが、巧のことを知りたいという気持ちに真っすぐにぶつかってしまう少年です。少年野球をやっているリーダーとして余裕を持っていたいという気持ちがあり、巧と向き合うことへの緊張感やプレッシャーを感じているように思います。
―お互いにキャラクターと似ているなと感じた点があれば教えて下さい。
内山:
熱意を持って何かにまっすぐ進んでいく感じが畠中くんにもあるので、豪と似ているなと思いました。
畠中:
内山さんは巧ですね(笑)
内山:
褒められた感じがしない(笑)。監督も、最初の説明のときに「巧は性格が悪い」って言ってました。
畠中:
悪いんじゃないですよ!巧の行動原理とか目的を理解してないと、勘違いされてしまう性格なんです。
内山:
取り繕わない感じ?
畠中:
そう、内山さんも取り繕わないで演技をされる方だなと。そこがとても魅力的で、自分も魅了されてしまいます。そこに巧らしさを感じています。
―役作りでこだわったいる点、苦労している点をそれぞれ教えていただけますか。
内山:
奇をてらわずに自然に喋ってくださいと監督から指示があったので、それを念頭において演じています。
畠中:
方言ですね。そこをきちんと演じたうえで、豪がなにを思って、どういう目的をもって行動しているのかを考えながら演じています。声も作り込みすぎずに、巧との掛け合いのなかで自然に生まれてくるものを大事にしたいなと思っています。
―映像を見ての印象を教えて下さい。
内山:
巧の投球フォームがとても綺麗に描かれているのが印象的でした。やはり、『バッテリー』のアニメでは外せない重要なポイントだと思っていたのですが、とても滑らかな動きで描かれていました。
畠中:
表情の変化が繊細に描かれています。驚くところも露骨に目を見開いたりするのではなく、細かく丁寧に表情が変わる様子を描いているのが印象的です。
―本作の見どころや印象的なシーンを教えていただけますでしょうか。
内山:
原作を読んだことのある人が観ても、違和感のないような仕上がりになっていると思います。音楽や効果音がついて、作品が完成した時に、どんな風になるか今は想像がつかない部分があるのですが、皆さんの期待を裏切らないような作品になっていると思います。
畠中:
第1話で印象に残っているのは、初めて巧とキャッチボールをするシーンです。巧と豪がぶつかり合うのですが、演じていても、観ていてもそのシーンが印象に残っています。巧がすごく腹立たしく感じましたね。
巧の貫きっぷりは、ドラマや映画でも描かれているのですが、アニメの中の巧は、よりいきいきと感じられると思いますので、そこは見どころの一つだと感じます。
―最後にメッセージをお願い致します。
内山:
原作でよく描写される自然豊かな風景も綺麗だし、野球のシーンも丁寧に描かれています。みんなで頑張って作っていますので、楽しんで頂ければと思います。
畠中:
みんなが登場するキャラクターになりきっていると思います。『バッテリー』の持つ熱さを感じられる現場なので、全力で取り組んでいきたいと思いますので、みなさん見守っていただければと思います。